人材業界の企業で取締役を務める鈴木亮多さん。ビジネスの最前線に立ちつつも「もっと人の可能性を引き出したい」という思いから、社長の後押しと自身の興味を糸口にコーチングスクールに飛び込みました。短期間で実感した180度の価値観の変化、人間関係の質の向上、そして自らのキャリアを定量的に描けるようになった経緯とは――。
対面スタイルで原理原則を学ぶ場が、ビジネスパーソンとしての彼をいかに変え、また“コーチング”そのもののイメージを塗り替えたのか。そのリアルな変化を語っていただきました。
受講のきっかけを教えてください。
私はもともとコーチングに興味があり、何を準備すればいいのか悩んでいました。そんなとき、会社の社長から「ぜひ受けてみなさい」と背中を押され、しかも同僚も受講していたこともあって、「このチャンスを逃したくない」と思い受講を決めました。
受講の決め手になったことは何ですか?
対面での学びがあるという点に大きな魅力を感じました。最初に体験会であつこさんに「テクニックではなく本質を伝えます」「目的をちゃんと教えます」と言われたんです。小手先の手法ではなく、原理原則を大切にしている姿勢に「ぜひ学びたい」と思ったことが、私にとっての決め手になりました。
受講前と今では、どのような変化がありますか?
受講前は「コーチング=コーチが正解を教えるもの」という先入観があって、自分が完璧でなければいけないと感じていました。ところが学びを深めるうちに、「答えはクライアント自身が持っている」という考え方に180度変わったんです。
コーチは“湧き水”のように、クライアントがもともと持っているものを引き出す存在でいいんだと気づきました。クライアント自身の中にある可能性を最大化するために、対話や問いかけでサポートする――そういうコーチ像を明確に持てるようになりました。
受講期間の7か月を経て実現できたことは?
まず、私自身のキャリアが格段に明確になりました。ふわっとした「こうなりたい」が、より定量的な目標や期限に落とし込まれたんです。自分で「今は何をすればいいのか」「そもそもの目的は何か」と問い直し、対話を通じて答えを導き出せるようになりました。これは学びの大きな成果だと思っています。
相手との関りでは、どんな変化がありましたか?
人間関係が相互に楽になりました。上司や部下、同僚、友人、家族など、相手が「もっといきいきできるには」「ワクワクできるには」という可能性に目が向くようになったんです。そういう問いかけを重ねるうちに、お互いが目的を共有したり、言語化したりしやすくなり、より深いコミュニケーションができるようになりました。
結果として、悩みやモヤモヤを抱えたときに「鈴木に話してみよう」と声をかけてもらえる機会が増えていると感じます。
どのような方におすすめしたいですか?
もちろん、コーチとして仕事をしていきたい人にはおすすめです。ですが、それだけではありません。小手先のテクニックではなく「なぜそうなるのか」「原理原則」をしっかりと理解したい人、自分自身を見つめ直して変わりたい人にこそ最適だと思います。
ちょっとしたきっかけで世界観が変わるので、「なんとなくモヤモヤしている」「自分の可能性を広げたい」という方には特におすすめですね。私自身、このコーチングスキルを学んで、公私ともに可能性が広がったと実感しています。体験会などから始めてみれば、必ず新しい発見があるはずです。