「部下の成長のために、マイナス面も伝えなければ…でも、どう言えばいいか分からない」「率直に伝えたら、パワハラだと思われないだろうか…」
部下を持つ多くの方が、一度は「言いにくいフィードバック」の伝え方に悩んだ経験があるのではないでしょうか。伝え方を間違えれば、相手を傷つけ、関係性を損なうことにもなりかねません。しかし、フィードバックを恐れていては、部下は成長の機会を逃してしまいます。
この記事では、エッセンシャルコーチングクラスの原田が、相手に受け取ってもらいやすく、成長へとつなげるための「フィードバックの5つのコツ」を、分かりやすく解説します。
明日からすぐに実践できるヒントが満載です。
エッセンシャルコーチングクラスの原田大輔です。 今日は「フィードバックをする」ということについて話してみたいと思います。
「部下にマイナスのフィードバックをしようと思うんだけども、ちょっと言いにくい」
「どう言ったらいいか分からない」
といったご相談をよくいただきます。
もちろん、部下にとってはそのマイナス面を知らないことによって、成長の機会を逃してしまうことにもなりかねません。部下にとっても、もったいないことが起こるわけです。
そこで今日は、フィードバックをする際のコツを5つに整理してご紹介します。
1. スタンス:相手の成長を心から願う
まず一つ目はスタンスです。どういうスタンスで臨むか。基本は「相手の成長を願って」伝えることです。
これは正直言って、心の中の問題ですよね。「ダメなことを知らしめたい」という気持ちではなく、「この人に成長してほしいからこそ、このフィードバックをするんだ」と思うだけで、少し表現や言い回しが変わってくるのではないでしょうか。
例えば、相手を尊重する表現として、「1個フィードバックがあるんだけど、いいかな?」と枕詞のように確認をすることも有効です。
2. 普段からの「聞く貯金」が土台を作る
二つ目は、僕が「話を聞く貯金」と呼んでいるものです。
普段から相手の話をよく聞いていれば、自分の中に「聞いてもらっている分、相手の話も聞いてみようかな」という感覚が芽生えます。これが「貯金」です。
逆に、こちらから言いたいことばかり言っていると、「また何か言ってくるのか」と思われてしまい、内容的には正しくても受け取ってもらえない、ということが起こりがちです。
ですから、普段から相手の話を聞いておくことは、いざこちらから何かを伝えたい時に、非常に貴重な土台となるのです。
3. 前提:相手の目標を「現在地」の基準にする
三つ目は前提の話です。基本的にフィードバックとは、「現在地を知らせる」活動です。
この現在地を相手に受け取ってもらいやすくするためには、本人の目標やビジョンを事前に聞いておくことが重要になります。
そうすることで、「君はこうなってるよ」という言い方だけではなく、「『ここ』に行きたいって言ってたよね。で、今『ここ』にいるよ」という伝え方ができます。
このポイントは、本人が行きたい場所に向けてフィードバックをしているので、相手が「自分のために言ってくれているんだな」と感じやすいということです。この前提がないと、「急に何を言われるんだろう」「それはあなたの個人的なジャッジでしょ?」と受け取られ、反発を招きやすくなります。
4. 言い回し:「ダメ」を「伸びしろ」に変える言葉選び
四つ目は言い回しの工夫です。
例えば、「問題」という言葉を「伸びしろ」に言い換える。「ここがダメじゃん」と言うのではなく、「それ、もったいないじゃん」と伝える。「もったいない」という表現には、「本当はできるはずなのに」という期待のニュアンスが含まれます。
また、「ここがダメだ」と指摘するよりも、「こうしたら、もっとうまくいくよ」と未来を見せてあげるような表現もできるのではないでしょうか。
5. 勇気を持って伝えるために:フィードバックにフィードバックをもらう
最後、五つ目です。フィードバックをすることを恐れてしまう気持ちはよく分かります。昨今ではハラスメントの問題も気になりますし、言いにくいと感じるのは当然です。
ここでのポイントは、こちらからのフィードバックに対して、相手からもフィードバックをもらうことです。
例えば、伝えた後に「一旦フィードバックしたことについて、どう思う?」と聞いてみる。あるいは、「今日、こんな風にフィードバックしてみたんだけども、どういう表現だったら受け取りやすいかな?」と率直に尋ねてみるのも良いでしょう。
受け取りやすいフィードバックの形は人それぞれ、個性があります。自分のフィードバックについて相手からフィードバックをもらうことで、次からのフィードバックは、さらにやりやすくなるはずです。
まとめ
今回は、言いにくいフィードバックを相手に受け取ってもらいやすくするための5つのコツをご紹介しました。
- スタンス: 相手の成長を願い、敬意を払う。
- 聞く貯金: 普段から信頼関係の土台を築く。
- 前提: 相手の目標を基準に現在地を伝える。
- 言い回し: 「もったいない」「もっと良くなる」など未来志向の言葉を選ぶ。
- 相互フィードバック: 伝え方について相手の意見も聞き、改善していく。
フィードバックは、伝え方一つで、相手を傷つけるナイフにも、成長を後押しするギフトにもなり得ます。
全てを一度に実践するのは難しいかもしれませんが、まずは一つでも「これならできそう」と思うものから、ぜひ試してみてください。
語り手:原田 執筆・編集:鈴木敦子
エッセンシャルコーチングクラスについて
当スクールのコンテンツは、講師陣が20年以上の実践で成果を出し続けた内容を盛り込んでいます。実際の現場で、活用独自プログラムを提供しています。
<手に入る三つの成果>
1.なりたい自分になる方法
自分の内側に発生する感覚を捉え、言語化していくエクササイズを多数用意しています。クラスで学びあうプロセスを経て、なりたい自分になるための手法を習得してもらいます。
2.継続的な成長を実現する習慣
コーチングを習得する過程を経て、進化し続ける習慣を醸成していきます。7カ月の学習期間は、対面学習だけでなく、オンラインでの振り返りがあります。そして毎月の課題に取り組むことで、自身をバージョンアップし続けることができます。
3.継続的な成長を支えるチーム
私たちの学習コミュニティは、関係そのものを変化させることにフォーカスしています。そのため、協力、共感、協調、協働が自然と育まれます。共に成長し続けるチーム感を体感してしていただきたいと考えています。。
効果的なチームワークは、個々の能力を超えて目標を達成する傾向があります。それは、力強い味方となるでしょう。クラス修了しても成長し続ける関わりが手に入ります。