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あなたの1on1カタチだけになっていませんか?意味のある1on1にするための3つのポイント!

意味のある1on1にするための3つのポイント
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「定期的に1on1をやれと言われたから一応やっている――でも、正直“手応え”がない」。
組織開発やマネジメントの現場で耳にする典型的な嘆きです。実際、Gallup の調査では「上司と定期的な1on1を行っている社員は、行っていない社員に比べてエンゲージメントが 3 倍近く高い」という結果が報告されています。Gallupの調査(”State of the American Manager”)

つまり、やり方さえ正しければ1on1はパフォーマンスと成長を強力に押し上げる装置になり得るのです。

そこで本記事では、原田 大輔が推奨する「意味のある1on1」を実現するための3つのポイント――①関わりの最適化、②キャリアビジョンの共有、③現在地フィードバック――を、心理学・組織行動論の知見も交えながら解説します。

エッセンシャルコーチングのクラスの原田です。今日は1on1についてお話しします。
マネージャーや企業に伺うと、まず聞かれるのが「とりあえず1on1、どうしたらいいのか?」という質問です。そこで、ポイントを絞ってエッセンスをお伝えします。

0.まず“目的”を握る

課題をお伺いすると、結局「お互いにやる意味が感じられない」という声が多いんですね。せっかく時間を取るなら価値を出したい。だから1on1の“価値”をどう定義するか、ここを話してから始めることを強くおすすめします。

つまり「定期的にやるからやる」のではなく、何のためにやるのかを上司と部下で話し合い、「これなら意味があるね」と合意してからスタートする。それが大前提です。

前提をふまえて、1on1を意味あるものにするための大切な3つのポイントを解説していきます。

1.関わりの最適化

僕がまず挙げるのは「関わりの最適化」。上司と部下の関係が良好なら、部下はパフォーマンスも成長も伸びます。でも意外に、ここを最適化しようとはしていない。

  • 丸投げが好きな部下もいれば、丸投げだと困る部下もいる
  • 1 か月に1回の1on1で十分な人もいれば、週1回15分がいい人もいる
  • とにかく褒められると伸びる人もいれば、率直な課題指摘を望む人もいる

上司のみなさん、自分が最適な関わり方をできていますか? 部下から見て上司が最適に関わってくれれば、双方にとって価値ある関係づくりができます。まずはここを整えることをおすすめします。

2. キャリアビジョンを一緒に描く

2つ目は「キャリアビジョン」について一緒に考えること。部下がこれからどうしたいか、キャリアとライフを含めてイメージを膨らませる。僕が最終的に投げかけたい問いは、「この会社でどんなことができればいいか?」です。

それを一緒につくっていけば、部下は「そこに行くために今があるんだ」と感じられます。最近よく聞くエンゲージメントは、ざっくり言えば「部下にとってこの会社にいる意味や価値」。ビジョンが描ければ大きなモチベーションになりますし、上司も仕事の振り方に一工夫できます。

3. 現在地を確認し、ギャップを共に埋める

最後は「現在地の確認」です。部下は自分なりに現状を把握しているものの、上司から見た「今ここだよ」を伝えることで、位置がより明確になります。

今いる場所が分かれば、目標とのギャップもはっきりします。そこで「このギャップをどう埋めるか」を話し合いましょう。上司も「そこで私ができることは?」と二人三脚で取り組むイメージが湧けば、パフォーマンス向上や成長促進につながります。

まとめ

今日は3つのポイントをお話ししました。

  1. 関わりの最適化
  2. キャリアビジョンを共有する
  3. 現在地を確認しギャップを埋める

まずは1on1の“目的”を合意すること。そのうえで、上の3つのうちどれか1つを選び、部下と合意して小さく試してみてください。きっと1on1が「ただの定期イベント」ではなく、部下の成長とパフォーマンスを引き上げる時間へと変わるはずです。

語り手:原田 執筆・編集:鈴木敦子


エッセンシャルコーチングクラスについて

当スクールのコンテンツは、講師陣が20年以上の実践で成果を出し続けた内容を盛り込んでいます。実際の現場で、活用独自プログラムを提供しています。

<手に入る三つの成果>

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自分の内側に発生する感覚を捉え、言語化していくエクササイズを多数用意しています。クラスで学びあうプロセスを経て、なりたい自分になるための手法を習得してもらいます。

2.継続的な成長を実現する習慣
コーチングを習得する過程を経て、進化し続ける習慣を醸成していきます。7カ月の学習期間は、対面学習だけでなく、オンラインでの振り返りがあります。そして毎月の課題に取り組むことで、自身をバージョンアップし続けることができます。

3.継続的な成長を支えるチーム
私たちの学習コミュニティは、関係そのものを変化させることにフォーカスしています。そのため、協力、共感、協調、協働が自然と育まれます。共に成長し続けるチーム感を体感してしていただきたいと考えています。。
効果的なチームワークは、個々の能力を超えて目標を達成する傾向があります。それは、力強い味方となるでしょう。クラス修了しても成長し続ける関わりが手に入ります。

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