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現実を変える「抽象と具体の行き来」とは?成果を出す人が実践している思考と行動の極意

具体と抽象の行き来のサムネイル

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「信頼を大切にしたい」「自分らしく生きたい」「可能性を最大化したい」コーチングやビジネスの現場で、こうした言葉を耳にすることがよくあります。

どれも大事な言葉です。しかし、言葉にするのは簡単なものの、なかなか実際の成果につながらないと感じたことはありませんか?

実は、単なる思考で終わらせず、現実を動かして成果を出せるかどうかの鍵は、言葉の「抽象」と「具体」を自在に登り降り(行き来)できるかにあります。

今回は、エッセンシャルコーチングクラスで大切にしている、現実を動かすための思考法について解説します。

抽象と具体とは?

そもそも抽象と具体とはなんでしょうか。はじめに整理しておきましょう。

  • 抽象=「信頼」「成長」のような目に見えない概念・あり方のこと
  • 具体=「会話で相手の話を遮らない」のような実際の行動のこと
抽象と具体を説明するイラストが左右に分かれて描かれている

なぜ「大事な言葉」だけでは現実は動かないのか?

世の中の「大事なこと」の多くは抽象的です。「愛」「自由」「成長」「ビジョン」……

これらは目に見えず、具体的な行動というよりは「あり方」や「状態」を表すものだからです。

例えば「会社のビジョン」は、進むべき方向を示す「北極星」のような役割を果たします。

方向がわかるという意味で北極星は非常に重要ですが、北極星(抽象)ばかりを見ていて、足元の道(具体)を見ていなければ、一歩も前に進むことはできません

抽象的な言葉は、概念的すぎて「何をすればいいか」という解釈が人によってバラバラになりやすく、そのままでは体が動きません。

一方で、具体的な行動だけを闇雲に続けても、全体像を見失い、何のためにやっているのかという方向性がぶれてしまいます。

言葉の整理:抽象は「Why」、具体は「How」

この関係を分かりやすく整理すると、「抽象はWhy(目的)」「具体はHow(手段・行動)」と言い換えることができます。

  • 抽象=Why(なぜ、何のために):進むべき方向性や目的。
  • 具体=How(どうやって、具体的な行動):実際の実行手段。

私たちの定義では、Whyを単なる「原因としてのなぜ」ではなく、「何のために」という目的として捉えています。

「抽象(Why)で語り、具体(How)で動く」

この両輪が揃って初めて、解釈のズレが消え、自分や他者をうまく活かすことができるようになるのです。

実践!抽象と具体を「行き来」する方法

では、具体的にどうやって思考を深め、行動につなげればよいのでしょうか。

2つのプロセスを使い分けます。

①具体化の階段を「降りる」(抽象→具体)

抽象的な概念を、誰でも実行できる行動レベルまで分解するステップです。

「信頼する」(抽象:状態・あり方)
   ↓言い換えるなら?
「相手を信じる勇気を持つ」
   ↓具体的にはどんな姿勢?
「相手の立場を理解しようとする姿勢」
   ↓実際の行動に結びつけると?
「会話の中で相手の話を遮らずに、相手の考えを要約して返す」(具体:行動)

このように一段ずつ階段を降りることで、理想論を「今日からできる一歩」に変え、現実を動かす推進力を生み出します。

②抽象化の階段を「登る」(具体→抽象)

逆に、日々の行動から価値観や本質を見出すステップです。

日々の具体的な活動に対して、「なぜそれを大事にしたいのか?」「何のためにこれをやっているのか?」本質的な価値観や法則が見えてきます。
たとえば「毎朝30分、本を読んでいる」という行動に対して、「なぜこれを続けているのか?」と問いかけてみます。すると、次のような価値観が浮かび上がってきます。


日常の行動:「毎朝20分の読書」
   ↓何のために?
「視野を広げたいから」
   ↓何のために?
「人として成長しつづけたいから」

「何のために」がより明確になると、行動の意味が変わります。
これが、経験を別の場面にも応用できる「地頭の良さ」につながります。


具体と抽象の上り下り

コーチングやセルフマネジメントへの応用

この「抽象と具体の往復(登り降り)」は、自分を動かすセルフマネジメントだけでなく、コーチングにおいて相手を実際の行動に導く際にも極めて重要な感覚です。
コーチングの場面では、クライアントが「もっと自信を持ちたい」と語ったとき、そのまま受け取るのではなく「自信がある状態とは、具体的にどんな行動をしている自分ですか?」と問いかけます。●●したいというあいまい(抽象的)なイメージから具体的に展開する。クライアントの状態を洞察し、クライアント自身の気づきと行動を引き出す鍵になります。


もし、あなたが今後、抽象的な言葉を聞いたり自分自身で発したりしたときは、ぜひこう問いかけてみてください。

「それを行動で表すとしたら、具体的に何をする?」

このシンプルな問いが、ただの「ふわっとした概念」を、あなたの現実を劇的に変える行動への推進力に変えてくれるはずです。

ぜひ、試してみてください。

語り:原田大輔 執筆:永瀬もなみ 

エッセンシャルコーチングクラスについて

当スクールのコンテンツは、講師陣が20年以上の実践で成果を出し続けた内容を盛り込んでいます。実際の現場で、活用独自プログラムを提供しています。

<手に入る三つの成果>

1.なりたい自分になる方法
自分の内側に発生する感覚を捉え、言語化していくエクササイズを多数用意しています。クラスで学びあうプロセスを経て、なりたい自分になるための手法を習得してもらいます。

2.継続的な成長を実現する習慣
コーチングを習得する過程を経て、進化し続ける習慣を醸成していきます。7カ月の学習期間は、対面学習だけでなく、オンラインでの振り返りがあります。そして毎月の課題に取り組むことで、自身をバージョンアップし続けることができます。

3.継続的な成長を支えるチーム
私たちの学習コミュニティは、関係そのものを変化させることにフォーカスしています。そのため、協力、共感、協調、協働が自然と育まれます。共に成長し続けるチーム感を体感してしていただきたいと考えています。。
効果的なチームワークは、個々の能力を超えて目標を達成する傾向があります。それは、力強い味方となるでしょう。クラス修了しても成長し続ける関わりが手に入ります。

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