「目標を立てても、行動につながらない」「セッション後にやる気が続かない」――そんな悩みはありませんか?
その原因は、目標の立て方にあります。この記事では、コーチングの現場でよく使われる「SMARTモデル」をわかりやすく解説し、誰でもすぐに実践できる目標設定のポイントを紹介します。
こんにちは。エッセンシャルコーチングクラスの原田です。
コーチングのセッションを行っていると、こんな相談を受けることがあります。
「目標設定がうまくできないんですけど、どうしたらいいでしょうか?」
目標設定はシンプルに見えて、実はとても奥が深いテーマです。なぜなら「何を目標とするか」で、その後の行動の方向性やモチベーションが大きく変わってしまうからです。もし目標が曖昧だったり、本人のエネルギーと結びついていなかったりすると、セッション後に行動がまったく生まれない、ということがよく起こります。
では、どのようにすれば「行動につながる良い目標設定」ができるのでしょうか。私がよく紹介するのは SMARTモデル です。これはシンプルですが、とても実践的なフレームワークです。
SMARTモデルとは何か
SMARTは5つの要素の頭文字を取ったものです。
- S:Specific(具体的であること)
- M:Measurable(測定可能であること)
- A:Achievable(達成可能であること)
- R:Relevant(関連していること)
- T:Time-bound(期限があること)
この5つを意識して目標を立てるだけで、セッションの質が大きく変わります。順番に解説していきましょう。
S:Specific(具体的であること)
「もっといいリーダーになりたい」
「チームを活性化させたい」
こうした表現はよく聞きますが、抽象的すぎて行動に落とし込みにくいのです。たとえば「主体的な部下を増やしたい」と言っても、「主体的」とは人によって意味が違いますよね。
そこで必要なのは 具体化 です。
「会議の場で、自分の意見を一度は口にする部下が増える」
「朝の打ち合わせで、部下が自分から前日の成果を共有する」
このように行動レベルで表現することで、目標は具体的になります。
M:Measurable(測定可能であること)
「測定可能」と聞くと、つい「数値化しなければ」と思いがちです。しかし、すべてを数値に落とし込めるわけではありません。
私が重視しているのは、誰が見ても分かる形になっているか です。
たとえば「活性化した会議にしたい」という目標も、曖昧なままだと行動に結びつきません。
そこで「全員が一度は発言している」「参加者の姿勢が前のめりになっている」「事前準備をする人が増えた」など、観察可能な指標に変えていきます。
数値だけでなく、目で見て耳で聞いて分かる基準を設定することがポイントです。
A:Achievable(達成可能であること)
この「達成可能性」は、実は人によって解釈が分かれる部分です。
ある人は「できそうだと思える目標」にやる気を感じます。一方で、「到底無理そうに見える夢のような目標」の方が燃える人もいます。
つまり、Achievableを「現実的に可能な範囲」と狭くとらえるのではなく、その人にとって挑戦意欲を引き出せるレベルはどこか を探ることが大事なのです。セッションの場では「どんな目標ならワクワクするのか」「どのくらいのストレッチが心地よいのか」を一緒に確認していくとよいでしょう。
R:Relevant(関連していること)
私はこの「関連性」がとても重要だと考えています。
たとえば「売上1億円」というゴールがあったとします。それ自体は分かりやすい数字ですが、本人がそこに意味を見出していなければモチベーションは生まれません。
「その1億円の達成が、給料や評価に結びつく」
「1億円を売ることで多くのお客様に喜んでもらえる」
「その経験が次のキャリアに活かせる」
こうした 本人の価値観やエネルギーとつながるかどうか がポイントです。単なる数字ではなく、自分にとって意義のあるゴールであること。これがRelevantの意味です。
T:Time-bound(期限があること)
最後に重要なのが「期限」です。
「いつかやりたい」という目標は、一生「いつか」のまま終わる可能性があります。
だからこそ「来月末までに」「半年以内に」など、具体的な期限を切る必要があります。
期限があることで、行動の優先順位がはっきりし、進捗を確認できるようになります。
まとめ:SMARTをセッションに活かす
ここまで紹介してきたSMARTモデルは、コーチングに限らず日常の目標設定にも活用できます。
- 具体的で、目に見える形で表現されているか
- 本人の挑戦意欲を引き出すレベルか
- 自分の価値観やエネルギーとつながっているか
- 期限が設定されているか
セッションでクライアントと目標を考えるとき、まずはこの5つの観点を一覧にしてテーブルの上に置きながら、「この目標はSMARTのどこまで満たしているかな?」と一緒に確認してみる。これだけでも、話がぐっと具体的になり、行動が生まれやすくなります。
目標設定に悩んでいる方は、ぜひSMARTモデルを試してみてください。小さな一歩が、確実に行動を変えていくはずです。
語り:原田大輔 執筆・編集:鈴木敦子
エッセンシャルコーチングクラスについて
当スクールのコンテンツは、講師陣が20年以上の実践で成果を出し続けた内容を盛り込んでいます。実際の現場で、活用独自プログラムを提供しています。
<手に入る三つの成果>
1.なりたい自分になる方法
自分の内側に発生する感覚を捉え、言語化していくエクササイズを多数用意しています。クラスで学びあうプロセスを経て、なりたい自分になるための手法を習得してもらいます。
2.継続的な成長を実現する習慣
コーチングを習得する過程を経て、進化し続ける習慣を醸成していきます。7カ月の学習期間は、対面学習だけでなく、オンラインでの振り返りがあります。そして毎月の課題に取り組むことで、自身をバージョンアップし続けることができます。
3.継続的な成長を支えるチーム
私たちの学習コミュニティは、関係そのものを変化させることにフォーカスしています。そのため、協力、共感、協調、協働が自然と育まれます。共に成長し続けるチーム感を体感してしていただきたいと考えています。。
効果的なチームワークは、個々の能力を超えて目標を達成する傾向があります。それは、力強い味方となるでしょう。クラス修了しても成長し続ける関わりが手に入ります。