コミュニケーションを学ぶ前に「わかる」と「できる」の違い

皆さん、こんにちは。エッセンシャルコーチングクラスで講師を担当している原田です。今日、、コミュニケーション力を学ぶ前のコツについてお話しします。

まず結論から申し上げますと、「わかる」と「できる」の間には大きな溝があると考えています。この溝を埋めるためには、ただ知識を得るだけでなく、体感を伴った学び方や日常での反復練習が必要です。

私は20年以上スクール運営に携わってきました。その中で、コミュニケーション力がどんどん向上していく人と、同じ内容を学んでいるにもかかわらず、なかなか上達しない人がいることに気づきました。この違いは何か?コミュニケーションの学習が定着しない背景を深く掘り下げて考え、その結果を私たちのスクール運営にも反映しています。

管理職になったら、コーチングスキルを学ぼう!
「一生モノ」のコーチングスキルが身につく、エッセンシャルコーチングスクール

コミュニケーションが身につかない理由とは?

一つ大きな要因として、コミュニケーションを学ぶ前提が人によって違うということが挙げられます。多くの人は、学校教育の延長線上で知識を得ればできるようになると考えがちではないでしょうか? 幼いころからの学習のクセで、知識を得ることが目的になっているように感じます。

コミュニケーションにおいては、知識だけでは、通用しないことが多いと考えています。学校では「わかる」ための勉強が中心で、「できる」ための勉強方法は教わっていません。そのため、わかったつもりでとどまってしまい、いざ実践しようとすると、思うようにいかないという壁にぶつかります。

ここで、私の経験から具体的なエピソードを一つシェアします。最初に入ったコーチング会社で、先輩に「じゃんけんしよう」と誘われ、後出しじゃんけんで「負けてくれ」と言われました。負けるのは簡単だと思っていたのに、いざやってみると、つい勝ってしまったんです。

このエピソードを振り返ると、「負け方」は頭でわかっていた。ですが、実際にその通りに行動することができなかったということです。これはコミュニケーションにも通じる話です。頭ではどう話せば良いか、相手にどう伝えれば良いかがわかっていても、実際にその場でスムーズに実行できるとは限らない。

これは、コミュニケーション、リーダーシップ、セルフマネジメントなどのスキルに共通している現象だと感じます。

「わかった」が「できる」にならないのは、なぜ?―コミュニケーション学習の課題背景

では、なぜコミュニケーション学習がこれほど難しいのでしょうか?難しい理由は、人間の脳が自動的に働く反射的な行動と、意識的にコントロールする行動の間にギャップがあるからです。コミュニケーションは日常的な行動の一部です。

そして、行動のほとんどは無意識の反射的なやりとりに頼っています。無意識の領域に関与しているため、頭で理解していることを実際の会話に落とし込むことが難しいのです。


さらに、学校教育や一般的な学びでは、こうした無意識の反応を訓練する機会がほとんどありません。単に知識を得るだけでは、反射的な行動を改善できず、結果として「わかるけど、できない」状態に陥ってしまいます。

コミュニケーションの仕組みが学べると、部下との1on1も充実した時間に
「一生モノ」のコーチングスキルが身につく、エッセンシャルコーチングスクール

成果につながるコミュニケーション学習ー解決策は反復練習と体感 

コミュニケーションの学習で重要なのは、体感を伴った反復練習です。頭でわかっているだけでは不十分で、実際には、体で覚えるまで何度も繰り返し練習を重ねる。コミュニケーション力を向上させるためには、現実の会話や日常のやりとりの中で、自分の反応を意識的に変えていくトレーニングが必要になります。


コミュニケーションの学習は、スポーツの練習に通じる部分があります。サッカーやテニスの技術も、頭で理解していても、すぐに体が思い通りに動くわけではありません。同じ動きを何度も繰り返すことで、徐々に自分のものとして身につけられるのです。コミュニケーションもこれと同じで、繰り返しの実践によって初めて「できる」状態に近づけます。

私たちのスクールでは、「できる」状態を実現するための学び方を提供しています。
単に知識を提供するだけでなく、実際に体感を通して学び、反復練習の機会を通して、学習のやり方自体を体得していただきます。学習方法を知ることで再現性を高めていけると考えています。また、メンバー同士だけではなく、講師も参加するロールプレイを行っています。オブザーブからのフィードバックは、自分のコミュニケーションの癖を認識し、改善するためのトレーニングに最適です。

「できる」を目指して思い通りのコミュニケーションを体得しましょう

コミュニケーションにおいては、「わかる」と「できる」の間に大きな溝があるということを忘れないでください。そして、その溝を埋めるためには、体感を伴った学びと、日常の中での反復練習が必要です。

ぜひ、皆さんも「できる」を目指して、コミュニケーションを学び始めてみてください。

話し手 原田大輔 聞き手・執筆:鈴木敦子 

エッセンシャルコーチングクラスについて

当スクールのコンテンツは、講師陣が15年以上の実践で成果を出し続けた内容を盛り込んでいます。実際の現場で、活用独自プログラムを提供しています。

<手に入る三つの成果>

1.なりたい自分になる方法
自分の内側に発生する感覚を捉え、言語化していくエクササイズを多数用意しています。クラスで学びあうプロセスを経て、なりたい自分になるための手法を習得してもらいます。

2.継続的な成長を実現する習慣
コーチングを習得する過程を経て、進化し続ける習慣を醸成していきます。7カ月の学習期間は、対面学習だけでなく、オンラインでの振り返りがあります。そして毎月の課題に取り組むことで、自身をバージョンアップし続けることができます。

3.継続的な成長を支えるチーム
私たちの学習コミュニティは、関係そのものを変化させることにフォーカスしています。そのため、協力、共感、協調、協働が自然と育まれます。共に成長し続けるチーム感を体感してしていただきたいと考えています。。
効果的なチームワークは、個々の能力を超えて目標を達成する傾向があります。それは、力強い味方となるでしょう。クラス修了しても成長し続ける関わりが手に入ります。