コミュニケーション力を高めるコツ:具体と抽象を使いこなす

多くの人が「コミュニケーション力を高めたい」と考えているものの、改善が難しいと感じている方は多いのではないでしょうか。

これは、抽象的な概念を具体的な行動レベルまで落とし込めていないことが原因の一つと考えられます。

今回はエッセンシャルコーチングクラス講師の原田が、コミュニケーション力向上と「具体と抽象」の関係性について解説します。

具体化できないことは行動につながらない

多くの人が「コミュニケーション力を高めたい」と考えますが、実際にどうやって力を高めるのか、そのための具体的な行動が見えず、結局行動に移せないことが課題の一つです。

この原因は、抽象的な概念に対して、行動レベルまで落とし込めていないことにあります。

抽象的な目標が行動を阻む理由とは

抽象的な目標の例として、「幸せになりたい」「自分を成長させたい」などがあります。

しかし、「具体的に何をすればいいのか」が不明確だと、なかなか行動を起こせません。

この背景には、抽象的な概念のままでは行動に落とし込みにくいという特徴があります。

ここで重要なのは、「抽象的な目標を行動レベルに落とし込む」ことです。

多くの人が「コミュニケーション力を高めたい」と思っても、コミュニケーションには会話スキル、リスニング力、感情表現の技術などさまざまな要素が含まれており、そのままでは非常に曖昧です。

これが具体的な行動に結びつかない原因です。

また、例えば「幸せになりたい」という抽象的な目標を持っていても、具体的にどのような行動を取ればいいのかが明確でないと、行動を起こすまでに時間がかかったり、最悪の場合、何も行動を起こせないということが起きがちです。

これは、具体と抽象の関係性を意識し、行動に落とし込む思考法が欠けていることが原因です。

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具体と抽象の使い分けで行動力を引き出す方法

コミュニケーション力を高めるには、「具体と抽象を使いこなす」ことが有効です。
特に、抽象的な概念を具体的な行動に変換する力を鍛えることで、目標達成のための行動を起こしやすくなります。

1.抽象的な目標を行動レベルに落とし込む

「幸せになる」「コミュニケーション力を高める」といった抽象的な目標を具体化するためには、まず「幸せ」や「コミュニケーション力」を細かく定義する必要があります。

たとえば「幸せ」という概念について考えるとき、自分が幸せを感じるのはどういう状況かを明確にしていきましょう。

私の場合、自分の関わりによって周りが喜んでくれること、つまり「貢献すること」が幸せの一つだと気づきました。

そのため、「周囲の人が喜ぶことをする」が私の具体的な行動目標となったのです。

2.コミュニケーション力も同様に具体化する

コミュニケーション力を高めたい場合、自分がどの要素を高めたいのかをより具体的に定義することが大切です。

たとえば「聞く力を高めたい」「自分の考えをシンプルに伝えたい」などです。

このように具体的にすると、何をすればいいのかが見えてくるため、行動に移しやすくなります。

3.具体と抽象を使い分ける練習をする

私たちのコーチングスクールでは、抽象的な概念を具体化する練習を頻繁に取り入れています。

日常生活でも、「これを達成するのは何のため? そして、どんな行動を取る必要があるか?」と自問し、具体的な行動プランを作成することで、日々の行動が大きな目標に結びつくようになります。

まとめ

抽象的な目標を具体的な行動に落とし込むことで、コミュニケーション力は大きく向上します。

「具体と抽象を使いこなす力」を意識して鍛えることで、自分にとっての幸せや貢献、成長といった抽象的な目標を現実の行動に結びつけられるようになります。

ぜひ、日常生活の中で「具体と抽象」を意識して、行動に移してみてください。

話し手:原田大輔 聞き手:鈴木敦子 編集:永瀬もなみ

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