髙桑 由樹 さん
DaBaDee株式会社
役職:代表取締役
業界:人材開発・組織開発
コンサルティング
企業規模:1人
目次
受講のきっかけと目的を教えてください。
私は、企業の人材開発・組織開発支援コンサルタントとして従事しています。クライアントの新たな挑戦を支える立場から、成果として「クライアントに前進をもたらさなければ」と思う一方、「私ばかりが先走ってはいけない」という葛藤を感じていました。
そんな中、私はスクール講師の鈴木さんにコーチとして5年以上関わっていただいたことで、自分のフィールドを広げることができました。その関わりは、コーチがテクニックを振りかざしてクライアントをコントロールするようなものではありません。あくまでクライアントの主体性を奪うことなく、進みが遅々としても関わり続け、クライアントの行動を確実に促すものでした。
そのようなスタンスを体感し、私自身も同じようにクライアントと向き合いたいと思ったことからスクールの受講を決めました。
クライアントが自由に挑戦に向き合えるようになるために、まずは自分自身が自在にクライアントを応援できるようになりたいと思っています。
当スクールでは「他者を活かすために、まずは自分を活かす」ことが重要だと考えています。高桑さんはこれについてどう理解していますか?
私は、コーチングを「クライアントとコーチの二人会議であり、協力体制である」と理解しました。この関係性が、上手く機能するかどうかを考える上で三つポイントがあると思っています。
(1)コーチがクライアントに対して疑義や不満を抱くと、クライアントもそれを察して関係性が崩れて、クライアントが向き合うべき成長課題に集中できなくなる。
(2)コーチが純粋な思いでクライアントの挑戦・成長を応援できれば、クライアントはコーチの中に損得勘定はないと感じ、二人の間で自由な自己表現(振り返り)ができるようになり、失敗を恐れずに挑戦できるようになる。
(3)コーチが感じたことを、素直にそのままクライアントにぶつけることが、クライアントにとって新たな視点の獲得につながる。
これらのことから、コーチ自身の感じたことや考えたことを素直に表現すること、つまり「コーチ自身の持ち味を活かすこと」は、他の人々を活かすためには必要不可欠だと考えています。
これまでの学習を経ての所感や、得た学びについて教えてください
(インタビューは開講から3カ月経過時点で行っています)
私はこれまで、「コーチングを学ぶことは、他者との関わり方を学ぶこと」と考えていました。しかし、このスクールでの学習を通して、「自分のあり方を見直すこと」だと解釈しました。単なるテクニック論ではないコーチングの奥深さを体感し、ますます学ぶ意義を感じています。
コーチの関わりは、クライアントの可能性に大きな影響を及ぼします。残りの学習期間では、「クライアントから嫌われること」「クライアントを傷つけること」を恐れずクライアントに深く関わっていくために、自身の表現方法の引き出しを増やしたいと考えています。